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種々の作業や活動を行い,病気により低下した機能の回復と供に,社会で生活していくために必要な能力を伸ばす療法で、毎日、あらゆる疾患の方に実施しております.
当院では,作業活動を大切にしています。作品を作っていく中で観察でき、数値することにできた結果を対象の方に客観的に示したうえで、生活に支障となる部分を一緒に話し合い、納得した上で治療を進める方法をとっています。
また作業療法室は,参加される方が自由に安全に快適にすごせる治療空間になるよう工夫してあります。
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自主性 |
作業の準備,道具や材料の選択から,実行,片付けまで一人で行えるよう配慮しています。 |
個別性 |
一人一人個別の作業を行います
*個人の能力や変化が作業に反映されます。 |
連続性 |
作品を毎日、完成まで継続して行います。
*日々の変化や過去の様子と比較できます。 |
数値化 |
作業や活動の結果を数値にしてお伝えします。
*一緒に問題点や改善点を考え、同意の下に目標を設定できます。 |
作業種目 |
手工芸,木工などの作業種目に加え、ボールを用いた遊びなど、希望や身体状況にあわせて選択できるよう多数の種目を用意しています。 |
作業療法室 |
室内は車椅子でも動けるよう通路を広く設け、個人の作業スペースが確保できるよう、自作した一人用の机を使用しています。
作業だけでなく休憩できる場所やボールを使って遊べる空間も設けています。 |
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診断目的、病状の原因や背景を解明するため、心理検査を実施し、患者様の心理状態、認知の特徴、能力のバランスなどを測ります。個別に必要なテストバッテリーを組み、治療方針への情報提供、病気やご自身についての理解を深めるためにも結果もお伝えしています。発達障害や認知症の診断にも専門の検査を使用しています。
よく使う心理検査 |
WAIS-V WISC-V 田中ビネー知能検査 MMPI ロールシャッハテスト PFスタディ YG正確検査
BDI-U(ベック抑うつ質問票) SDS(うつ性自己評価尺度) 各種描画テスト HDS-R MMSE 時計描画テスト
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開催日 |
毎週木曜日 60分 |
場所 |
グループセラピールーム |
内容 |
毎週同じ時間に同じメンバー(入退院があると入れ替わる)とグループ専用の部屋で一緒に時間を過ごします。話題は自由ですが、自分の病気のこと、仕事、家族、友人づきあいの悩みから、趣味や余暇の過ごし方などさまざまです。入院生活上の不安や疑問についても情報交換しながら解決できることもあります。 |
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開催日 |
毎週火曜日 60分 |
場所 |
グループセラピールーム |
内容 |
参加者の生活に即した課題(例:主治医に退院の見通しについて尋ねる、家族に外泊のお願いをするなど)を設定し、行動療法の理論に基づき、ロールプレイやモデル学習の手法を用い、社会生活技能を高めるために訓練を行います。 |
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開催日 |
毎週水曜日 50分 4回で1クール |
場所 |
グループセラピールーム |
対象者 |
急性期病棟 統合失調症の患者様 |
担当スタッフ |
医師 薬剤師 心理士 病棟看護師 |
内容 |
入院中に、必要最低限知ってもらいたい情報をわかりやすく集約し、
以下の4つのテーマ
(1) 病気の症状について
(2) 治療について
(3) 薬について
(4) 退院後の生活について
の知識や情報を伝え、理解してもらうことで、病気によってもたらされる問題や困難についての対処方法を習得してもらい、主体的に入院生活、日常生活を過ごせるよう支援をします。
また、入院中の不安や疑問についても一緒に考えお答えします。
→ うつの専門外来へ |
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ご自身の抱えている問題や悩みについてともに考えたり解決したいという気持ちにお応えするために、カウンセリング等の心理面接を行います。
症状の改善を目指し、必要に応じて認知行動療法、SSTなどの技法を使うこともあります。
親子、夫婦の問題などがある場合、ご家族へのアプローチも検討します。
最近では、うつ症状や強迫性障害、摂食障害などに認知行動療法(CBT)を導入しています。
まずはご自身の症状について理解を深めるために、精神面、心理面についての心理教育を行っていきます。何が自分の心や体に起きているのか、
どんなパターンで起きているのかなど、振り返ってもらい、対処を考えていきま
す。自律神経のコントロールをよくするために、リラクセーションの方法を学ぶ
ことも大切です。自分の心や体について向き合うことを大事にしていくことで、
症状を改善させることを目指します。
認知行動療法(CBT)について |
うつ病、うつ状態のときは、気分、思考、行動パターンがうまくいっていないことがあります。思考や行動に働きかける手法で気分を向上させることを目指すカウンセリングを実施しています。強迫性障害にも有効なことがあります。 |
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入院中にアルコール依存症治療プログラムに参加して、アルコール依存症に対する正しい知識を獲得し、酒害やアルコールに捕らわれていた心を省みることを目的としています。
アルコール依存症治療プログラムは、『アルコールの無い生活』という今までとは違う新しい生き方ができるようにする場です。
治療の流れ |
アルコール依存症から立ち直るには断酒の継続が必要不可欠です。アルコールで損なわれた心身の回復と共にアルコールの害を学び、断酒を目指します。そして退院後も、断酒を継続するために、外来に通院し同じ仲間と共に断酒会に参加することが必要です。また退院後の社会生活を円滑に送れるよう、家族や地域との関係を再構築します。 |
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アルコール依存症治療プログラム週間予定表 |
アルコール依存症から立ち直るには断酒の継続が必要不可欠です。アルコールで損なわれた心身の回復と共にアルコールの害を学び、断酒を目指します。そして退院後も、断酒を継続するために、外来に通院し同じ仲間と共に断酒会に参加することが必要です。また退院後の社会生活を円滑に送れるよう、家族や地域との関係を再構築します。
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月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
〜8:00 |
起床・朝食・洗顔・歯磨き |
9:00 |
検温・身体状況確認 |
午前 |
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アルコール
依存症教室
9:15〜10:15 |
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アルコール
依存症グループ
10:30〜11:30 |
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12:00〜
13:00 |
昼食・歯磨き・休憩 |
午後 |
作業療法
13:45〜15:30 |
内観療法
(第1・2・4週)
14:00〜15:00 |
断酒グループ(第3週)
14:00〜15:00 |
18:00〜
21:00 |
夕食・歯磨き・休憩・就寝 |
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各治療プログラムについて |
アルコール依存症治療プログラムでは、専門の医師の診察やアルコール教室でアルコール依存症の理解を深め、アルコールグループの中で今までの自分の酒害体験を話すことで断酒を目指します。また、過去の飲酒生活をふり返りの時間や内省会で反省し、アルコールの無い新しい生活を始めます。
プログラム名 |
目的 |
実施場所 |
作業療法 |
理解力・集中力・持続力等の回復を図るプログラムです。 |
作業療法棟 |
アルコール
依存症教室 |
アルコール依存症に対する勉強会です。 |
グループセラピールーム |
アルコール
依存症グループ |
外来患者様と一緒に、退院後のアルコールの無い生活を話し合います。 |
3病棟4階 研修室 |
内観療法 |
過去の飲酒生活を内観療法で振り返るプログラムです。 |
3病棟4階 研修室 |
断酒グループ |
酒害体験を話し合うグループです。 |
3病棟4階 研修室 |
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断酒の誓い |
入院患者様には全日本断酒連盟の『断酒の誓い』を元にアルコール治療プログラムに参加していただいています。
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- 私たちはアルコールに対して無力であり、自分ひとりの力ではどうにもならなかったことを認めます。
- 私たちは断酒例会に参加し、自分を率直に語ります。
- 私たちは酒害体験を掘り起こし、過去の過ちを素直に認めます。
- 私たちは自分を改革する努力をし、新しい人生を創ります。
- 私たちは、家族はもとより迷惑をかけた人たちに償いをします。
- 私たちは断酒の歓びを、酒害に悩む人たちに伝えます。
出典:『全日本断酒連盟 断酒の誓い』より
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12のステップ |
AAでは、断酒をスタート地点にアルコール依存症から回復しそこから一人の人間として成長するための段階として、『12のステップ』が回復の指針とされています。
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- 私たちはアルコールに対して無力であり、自分ひとりの力ではどうにもならなかったことを認めます。
- 私たちは断酒例会に参加し、自分を率直に語ります。
- 私たちは酒害体験を掘り起こし、過去の過ちを素直に認めます。
- 私たちは自分を改革する努力をし、新しい人生を創ります。
- 私たちは、家族はもとより迷惑をかけた人たちに償いをします。
- 私たちは断酒の歓びを、酒害に悩む人たちに伝えます。
出典:『AA ミーティングハンドブック』より
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当院では、入院治療を最小限にし、地域生活への移行がスムーズにいくよう、入院中の患者様のご自宅や退院後に利用を検討している社会復帰施設等をスタッフが訪問します。
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訪問で何をするの? |
○退院後の不安の軽減をはかります。
○社会生活の基盤作りの準備を行います。
○生活に必要な技術を一緒に考え、必要な技術やサポートについて指導助言します。 |
訪問スタッフは? |
○看護師
○ 精神保健福祉士
○ 作業療法士
これらの職種が原則チームを組んで訪問します。他職種が訪問に行くことで、それぞれの専門的な視点で観察・評価を行い、その後の治療や地域生活支援に役立てています。 |
どうしたら受けられるの? |
ご本人・ご家族から希望される場合、まずは主治医にご相談ください。
患者様の症状、家族状況、入院前の生活環境などを総合的に判断し、主治医が指示を出します。
また、主治医からもご本人・ご家族に提案させていただきます。 |
訪問の時期や時間は? |
期間 入院した翌日から退院の前日までの間
時間 9時から17時まで
患者様の状況によって開始時期は異なります。ご本人・ご家族と調整しながら日時は相談いたします。 |
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病気や障害、そのほかの問題を抱えて、知識もなく、相談もできず、途方に暮れているご家族に必要な知識や情報を知ってもらう機会を広げ、どう問題に対処するかを協働して考えることで、ご本人やご家族が自分たちの問題に取り組みやすくなり、何とかやっていこうという気持ちを回復することを目指しています。
開催日 |
原則 毎月第1・第3土曜日 10時から11時30分 |
場所 |
谷野呉山病院 1階やすらぎホール |
開催内容 |
1クール(4回)のプログラム構成になっています。 |
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講義・テーマ |
講師 |
(1) |
統合失調症について知ろう |
医師 |
(2) |
家族としての対応 |
臨床心理士 |
(3) |
療養生活について |
看護師 |
統合失調症について知ろう
〜薬物療法を中心に〜 |
医師 |
(4) |
服薬の必要性を理解しよう |
薬剤師 |
リハビリや福祉制度について知ろう |
精神保健福祉士 |
参加者に配られる資料を基に、講師がわかりやすく説明いたします。その後、参加者で交流をおこないます。
参加者の感想 |
参加者の多くが同じ悩みを持っていることがわかり、自分だけでないと安心できた。
今後の本人のために何ができるのか考える機会となった。 など |
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医療福祉相談室では、精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)が、みなさまが安心して日常生活を送れるように生活・経済・仕事・将来などの心配事や不安について、ご相談をお受けしています 。一人で悩まず、まずはご相談ください。医療福祉相談室では、精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)が、みなさまが安心して日常生活を送れるように生活・経済・仕事・将来などの心配事や不安について、ご相談をお受けしています。一人で悩まず、まずはご相談ください。
このようなことで困っていませんか? |
・病院にかかりたい
・誰に相談したらいいのかわからない
・医療費や生活費など経済面が心配
・どんな制度があるのか知りたい(障害年金、障害者手帳など)
・退院後の生活が心配 など
→ 詳しくはこちらへ |
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相談は面接・電話にてお受けしています。面接ご希望の方は、事前に連絡をお願いします。
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月曜日〜土曜日(第2・第4土曜日を除く) 午前9:00〜午後5:00
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面接 |
受付窓口にお申し出ください。 |
電話 |
076-436-5800(病院代表) |
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相談は面接・電話にてお受けしています。面接ご希望の方は、事前に連絡をお願いします。
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病院にかかりたいけど、どうしたらいいかわからない |
まずは病院にご連絡ください。通院先がある方は紹介状をご持参ください。 |
誰に相談したらいいかわからない |
そういう時はまず医療福祉相談室にご相談ください。精神保健福祉士がご相談をお受けします。 |
通院費が高くて、継続して通院することが大変 |
医療費の自己負担額が1割になる制度(自立支援医療費制度)があります。所得に応じて1ヶ月の負担上限額も設定されるため安心して通院できます。病院で申請のお手伝いをします。まずはご精神保健福祉士まで相談下さい。 |
入院を考えたいけど、入院費が心配 |
手続きにより自己負担限度額までの負担にすることができます。負担金額は所得に応じて異なります。詳細は精神保健福祉士までお問い合わせ下さい。 |
経済面が保障される制度はあるの? |
障害年金って何? |
国民年金や厚生年金、共済年金に加入中に病気やケガによって日常生活や就労が困難になった場合に障害年金を受けることができます。20歳前に障害者になった場合は、20歳になったときから障害基礎年金を受給できます。受給できない場合もありますので、まずは精神保健福祉士にご相談下さい。 |
療養のためしばらく仕事を休みたいけど、お金が心配 |
厚生年金や共済年金に加入し、療養が必要な人には健康保険で収入の一部(傷病手当金)が補償されます。 |
その他 |
各市町村で医療費助成や各種手当て(特別障害者手当、障害児福祉手当など)の支給があります。対象や金額は市町村によって異なります。 |
精神障害者保健福祉手帳って何? |
精神障害者保健福祉手帳は精神疾患を有する方のうち、精神障害のため長期にわたり日常生活または社会生活への制約がある方へ交付されるものです。
手帳の交付を受けた方は税制上の優遇措置や公共交通機関の運賃割引などのサービスを利用することができます。 |
退院後の生活が心配 |
入院中から病院スタッフが本人・家族と面接を行ない、退院後の生活を一緒に考えていきます。退院後も訪問看護やデイケア、作業所など退院後の生活を支えるサポートもあります。 |
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地域移行支援室では、病状は比較的安定していても、「退院後の生活に自信が持てない」などの理由で結果的に入院が長期化している方を中心に、個別又はグループで退院支援を行っています。
退院まで |
○ |
ご本人やご家族の希望を伺いながら、退院までのプログラムを計画し、医師、看護師、精神保健福祉士、薬剤師、栄養士等の多職種スタッフがチームになって退院までのお手伝いをいたします。 |
○ |
ご本人の地域生活に必要なサービス・制度の利用については、専従の精神保健福祉士が相談をお受けし、個々の状況に合わせたサポート体制を整え、安心して退院できるよう支援いたします。 |
○ |
退院への不安が強い方については、グループ活動を取り入れ、同じ目標をもつ仲間と一緒に退院を目指すことで、退院意欲の維持・向上、不安の軽減を図っています。 |
グループのプログラム内容(例)
- 自己チェックシートで今の自分を振り返ろう。
- 先生から病気や薬について学ぼう。自分の不調時のサインを知ろう。
- 生活費の使い方について学ぼう。
- 栄養士さんから食生活について学ぼう。
- コンビニを利用してみよう。
- 退院後に利用できる施設(地域活動支援センター等)を見学しよう。
- 困った時の対応方法を話し合おう。 など
退院後のフォローアップ |
安心して地域生活が継続できるように、退院後もご本人やご家族、関係機関からのご相談をお受けしています。退院から地域生活定着までを継続的に支援いたします。 |
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