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新型コロナウイルス集団感染収束のご報告

 令和4年6月18日より当院で発生しておりました新型コロナウイルスによる集団感染(クラスター)は、6月28日以降、新たな感染者は確認されておらず、コロナ患者様のために設置した病床を全て閉じることができ、本日(7月12日)をもって収束を宣言させていただきます。

 ご不便をおかけしたにもかかわらず、ご理解とご協力を賜りました患者さま、ご家族さまに厚く御礼申し上げます。

 そして、令和2年3月30日富山県で初の新型コロナウイルス感染者が確認されて以降、2年以上に渡り、院内における集団感染を阻止してきたことにつきましては、患者さま、ご家族さまのご理解とご協力、そして個々の職員による日々の感染対策の成果です。改めまして、皆様に感謝申し上げます。

 

 この度の集団感染に対し、富山大学附属病院 総合診療科名誉教授・富山プライマリケア講座客員教授 山城清二先生より多大なご支援をいただきました。山城先生には集団感染発生後、連日のように来院いただき、ゾーニング、情報共有、収束に向けてのプランからクレーム対応にいたるまで、我々が専門としている「心」を含む、心身両面を支えていただきました。山城先生のご支援がなければ、我々は大きな孤独感と無力感にさいなまれていたと思います。

 

 今、新型コロナウイルス感染症対応の第一線は、高機能の感染症専門病棟を持つ病院ではありません。マンパワーの限られた当院のような病院であり、高齢者施設、障害者施設、宿泊療養施設です。県知事様におかれましては、陰圧室があるような感染症専門病棟を視察されることも必要だとは思いますが、是非、クラスターのただ中にいる病院や施設も視察して頂きたいと切に願います。現場で何が起こっているのか、その目で見ていただき、現場の声を聞いていただき、今必要な支援をお願いいたします。

 

 世の中が制限緩和にシフトしていく中、医療機関や施設はまだまだ気の抜けない状況が続いております。より感染力が強く、そして無症状で忍び寄ってくるようなウイルスを前には、院内に感染者を出さない対策と合わせて、院内に感染者が出てしまった場合に感染を広げない対策も必要です。

 今回の経験を活かし、職員一同ひき続き感染対策に尽力してまいる所存です。

 

令和4年7月12日

医療法人社団和敬会 谷野呉山病院
理事長・院長 谷野 亮一郎